何故プロトピックでも酒さ様皮膚炎が悪化するのか【2つの条件】

スポンサーリンク

プロトピックで

酒さ様皮膚炎になった人がいたり

悪化することがあるのは何故?

こんな疑問に答えます。

 

 

この記事で分かること

・プロトピックとは

・プロトピックの副作用

・なぜプロトピックでも酒さ様皮膚炎になるのか

・酒さ様皮膚炎にならないためには

 

 

酒さ様皮膚炎は

別名「ステロイド皮膚炎」とも

呼ばれているように

ストロイドの副作用により

発症する皮膚炎です。

 

しかし、ステロイドのような副作用のない

「プロトピック」の登場で

酒さ様皮膚炎になる人はいなくなるのでは?

と期待されていたのですが…。

 

フタを開けてみたら

プロトピックでも酒さ様皮膚炎になる人や

症状が悪化する人が出てきました。

 

ただ、ステロイドを使用した時と同じように

酒さ様皮膚炎になってしまう人もいれば

ならない人もいます。

 

そこにはどんな違いがあり

そしてなぜプロトピックでも

酒さ様皮膚炎になる人がいるのか。

 

それについては

この先で解説していきたいと思います。

 

 

スポンサーリンク

プロトピックとは

プロトピックとは

ステロイドの代用薬として扱われている薬。

 

皮膚の赤みにも効果があると言われており

赤ら顔の人や、アトピー性皮膚炎の赤みや

かゆみを抑えるために

処方されることが多いようです。

 

代用薬ではありますが

ステロイドとは全く別の薬です。

 

ステロイドが副腎皮質ふくじんひしつホルモンを抑制させて

かゆみを緩和させるのに対し

 

プロトピックは細胞に直接働きかけ

過剰な免疫反応を抑えて

かゆみを抑えるという違いがあります。

 

また、ストロイドには

皮膚の萎縮いしゅくや毛細血管が拡張する

といった副作用がありますが

 

プロトピックには

そういった副作用がなく

酒さ様皮膚炎が発症しないのでは。

と考えられています。

 

プロトピックにも副作用はある

プロトピックには

ステロイドの副作用のような皮膚萎縮ひふいしゅく

毛細血管の拡張が起きることはありません。

 

そのため、ステロイドの副作用が出やすい

皮膚の薄い部分の症状を抑えるために

処方されることも。

 

ただ、確かにステロイドと同じような

副作用は起きないのですが

免疫の働きを抑える薬のため

ニキビができやすくなったり紫外線に弱くなる。

といった別の副作用があります。

 

しかし

免疫機能を抑えることで酒さ様皮膚炎になる

というのはいまいちイメージしにくいです。

 

ステロイドの副作用は

血管や皮膚に影響が出ているため

なんとなく納得できるような気がします。

 

では、どうしてプロトピックの使用でも

酒さ様皮膚炎になってしまうことがあるのでしょう

 

何故プロトピックで発症や悪化をする?

このことに関して

わたなべ皮フ科・形成外科さんのサイトに

『酒さと酒さ様皮膚炎について』

書かれたものがあります。

 

酒さ様皮膚炎(ステロイド酒さ)という病気は

顔に長期間ステロイドを

塗り続けると起こってくる副作用とされ

酒さに似た顔のびまん性紅班や

ニキビ様のぶつぶつ(丘疹、膿疱)といった

酒さによく似た症状を示し

ステロイドを塗るのを中止すると

症状の一過性の増悪の後に

治るとされています。

 

また、一般に酒さ様皮膚炎は酒さと関係ない

独立した病態であるとされています

(酒さの素因がある人にステロイドを塗ると

酒さ様皮膚炎が起こると言っている人もいます)

 

私は、酒さ様皮膚炎というのは

既に存在する酒さがステロイドの外用によって

修飾、増悪したものと考えています。

 

酒さ様皮膚炎は顔にステロイドを

塗り続けて起こる単純な副作用ではありません。

 

ステロイドを塗り続けるとステロイド座瘡といって

酒さとは異なり紅班は生じないで

ニキビ様のぶつぶつ(丘疹、膿疱)のみができる

副作用が生じるのですが

同じようにステロイドを塗り続けても

どうして酒さ様皮膚炎ができる人と

ステロイド座瘡ができる人に分かれるのか、

酒さ様皮膚炎が顔にステロイドを塗り続けて起こる

単純な副作用と考えると説明ができないのです。

 

酒さ様皮膚炎は

酒さにステロイドを塗り続けて酒さが修飾され

増悪して酒さ様皮膚炎になると

考える方がはるかに合理的です。

 

先に述べましたように、酒さは軽い症状が多く

湿疹やアトピー性皮膚炎と合併することが多いので

酒さの合併に気づかず

酒さ様皮膚炎(ステロイド酒さ)は

ステロイド塗布による副作用とされたのでしょう。

 

また最近プロトピック軟膏(免疫抑制剤)を

顔に使って酒さ様皮膚炎ができるという

報告がなされていますが

これについても酒さがプロトピック軟膏で

修飾され悪化したものだと考えれば

容易に説明できるのです。

 

引用:わたなべ皮フ科・形成外科

 

この見解によると、いくつかの条件が揃うことで

例えプロトピックで治療していたとしても

酒さ様皮膚炎が発症するということが分かります。

 

発症の条件となるものは以下のとおり

  • 酒さ、もしくは酒さが合併した皮膚炎である
  • ステロイド、プロトピックを長期間使用する

 

酒さ様皮膚炎の発症の原因になるということは

悪化の原因にもなると考えられることです。

 

では、どうしてこの2つの条件が揃うと

症状の発症や悪化の原因に

なってしまうのでしょうか。

 

酒さ・酒さが合併した皮膚炎である

まず第1条件として

「酒さもしくは酒さが合併した皮膚炎である」

ことです。

 

そもそも酒さなのに他の皮膚炎と

間違って診断されることなんてあるのか?

と感じる人もいるかもしれませんが

酒さの初期症状は

他の皮膚炎によく似ており

脂漏性皮膚炎アトピー性皮膚炎

診断されることも多いのです。

 

また、他の皮膚炎と合わさっていることもあり

アトピー性皮膚炎と一緒に酒さにもなっている。

ということもあるのです。

 

ある程度、酒さの症状が悪化してくれば

他の皮膚炎と見分けがつくようにはなりますが

それまでは医師の方でも判断のしにくい

厄介なものなのです。

 

ステロイド・プロトピックを長期間使用する

第2の条件は

「ステロイド・プロトピックを長期間使用する」

ということです。

 

ステロイドやプロトピックを使用することで

アトピー性皮膚炎などの

皮膚炎の症状を抑えることができます。

 

これは酒さも同じで

プロトピックなどを使用することで

赤みやかゆみの症状を抑えることができます。

 

そのため、表面的には

プロトピックなどの使用によって

症状が回復しているように感じるでしょう。

 

しかしその裏では

無理やり抑え込まれた酒さが

どんどん悪化していたのです。

 

そして、やがて薬でも抑えられないほどに

悪化すると酒さ様皮膚炎として肌に現れる。

というのが、わたなべ皮フ科さんの見解です。

 

イメージとしては

風船に空気を送り込み続けると破裂する。

と言うと分かりやすいでしょうか。

 

稀に化粧品でも酒さ様皮膚炎になる方がいますが

元々軽い酒さの症状を持っていて

その化粧品の成分が

酒さの症状を抑えるような効能を持っていた。

 

という条件が重なれば

酒さ様皮膚炎になっても

おかしくないのかもしれません。

 

プロトピックで酒さ様皮膚炎にならないためには

酒さ様皮膚炎は

プロトピックやステロイドなどを

長期間使用することで発症することがあります。

 

酒さ様皮膚炎は

長期間酒さの症状を抑えこむことで

発症すると考えられるからです。

 

そのため、数カ月にわたっての使用をしなければ

酒さ様皮膚炎にはならないとも考えられます。

 

また、医師の指示以外の

使用はしないことも大切です。

 

プロトピックなどを使うことで

症状が緩和され楽になるため

ついつい塗ってしまうということもあるでしょう。

 

しかし、過剰に使用することによって

酒さ様皮膚炎が発症する可能性もあります。

 

薬はあくまで

用法容量を守って使用するのが重要になります。

 

まとめ

では、まとめです。

  • プロトピックにも副作用はある
  • 長期間、薬で酒さの症状を抑えると酒さ様皮膚炎になる
  • 酒さ様皮膚炎は防ぐことができる
  • 長期間、薬を使用するのは控える
  • 用法容量を守って使用する

 

今回の話は、あくまで憶測の部分もありますが

酒さ=酒さ様皮膚炎と考えれば

納得できることも多いのは事実。

 

しかし

『プロトピックでは酒さ様皮膚炎にはならない。』

と考えている医師の方も多く

その考えが間違っているか?と言われると

そうとも言えないのが現在の状態と言えます。

 

筆者
筆者

診断などに疑問を感じたのなら

医師の方に質問してみるのも

良いかもしれませんね。

 

 

 

 

 

 

 

【解説】赤ら顔の原因・症状・対策法とは。

akaragao blogでは、赤ら顔の原因・症状別に

治すための知識や効果的な商品を紹介しています。

 

症状によって、有効な対策も変わってくるので

ぜひチェックしてみてくださいね。

 

✓リンク

 

 

 

 

 

酒さ様皮膚炎におすすめの化粧水

保湿ケアを行う場合は

化粧水などのスキンケアアイテムが必須になります。

 

でも、どんな化粧水を使うのが

良いのか分からない!という人もいるはず。

 

そんな人のために

赤ら顔の筆者が実際に使ってみて

良かったものを4つほど紹介しています。

 

✓リンク

 

 

 

 

炎症や化膿にも効く薬

皆さんは『ルミンA』

という薬をご存知でしょうか。

 

この薬は、炎症や化膿かのうにも

効果があるとされている薬です。

 

また、身体全体の回復力を

高めてくれる効能もあります。

 

酒さ様皮膚炎の改善には

肌本来の回復力が重要になります。

 

このルミンAを使うことで

回復力が高まり

症状の改善にも効果が期待できるでしょう。

 

しかし、あくまで薬なので

内服薬などを処方されている場合は

かかりつけの医師に相談してから使用しましょう。

 

詳しくはこちらの記事で解説しています▽

✓関連記事

 

 

この記事を書いた人
先天性 赤ら顔 20代 男
赤羅 未弦

赤ら顔について10年以上調べていた経験をもとに記事を更新中。

ここのところで赤ら顔のかなりの改善に成功しています。

肌の様々なことには通じるものがあると考え
いろいろ調べて書いています。

赤羅 未弦をフォローする
酒さ様皮膚炎
スポンサーリンク
赤羅 未弦をフォローする
akaragao blog

コメント

タイトルとURLをコピーしました