皮膚を厚くすることのできる
食べ物はある?
こんな疑問に答えます。
肌のために摂取すると良い成分は
ビタミンや亜鉛など様々ですが
皮膚を厚く・回復させたい時に
優先して摂取したいのが
『タンパク質』です。
この記事では、タンパク質が肌に与える影響と
タンパク質が多く含まれていて
優先的に摂取したい食べ物について解説します。
・タンパク質の働き
・タンパク質が不足するとどうなるか
・タンパク質が多く含まれている食べ物
・効率的なタンパク質の摂取の仕方
肌はタンパク質でできている
「肌はタンパク質でできています!」
と言ってもピンと来ないかもしれませんが
よく化粧品に配合されている
コラーゲンやアミノ酸もタンパク質の一種です。
と言えば分かりやすいでしょうか。
コラーゲンは、動物の体の
さまざまな部位に存在するタンパク質の一種です。
人間の場合は
総タンパク質の約30%を占めています。
実はコラーゲンは
アミノ酸でできているのです。
正確には、コラーゲンもアミノ酸でできていて
食事で肉や魚、豆などから摂取したタンパク質も
食べると1度分解されて
アミノ酸となって体内に吸収されます。
そのアミノ酸が、色々な過程を経て
肌の再生に大きく関わってきます。
そのため、タンパク質を摂取することが
美肌や肌作りには必要不可欠なのです。
タンパク質ちゃんと摂ってるけど
あんまり肌の調子上がった
気がしないんだけど?
という人も中にはいるはず。
それは単純に必要な量の
タンパク質を摂取できていないからなのです。
タンパク質は1日の必要量が意外と多い
国の栄養基準では
タンパク質の推奨摂取量は成人1日あたり
男性が60g、女性が50gとされています。
しかし誰もが基準の摂取量で良いわけではなく
体重が70kgなら70gなど
できれば自分の体重と同じくらいの
g分摂取すると良いでしょう。
というのも
タンパク質は肌の原料になるだけでなく
筋肉、髪の毛、爪、酵素、ホルモンなど
人間を構成するほとんどのものに必要な栄養素。
毎日運動をする人の場合は
必要摂取量の1.5倍は
摂取するべきと言われています。
このようにタンパク質は結構な量が必要で
十分な量を摂取できていなければ
肌作りに回すタンパク質が足りず
あまり肌の変化が感じられないのです。
では逆にタンパク質が足りないと
どうなるのでしょうか?
タンパク質が足りなくなるとどうなる?
タンパク質が常に足りないようになると
やがて栄養失調になってしまいます。
タンパク質は体内では生成できないため
身体は自分の筋肉の中から
必要なタンパク質を補うようになります。
すると以下のトラブルが発生するように。
- 肌荒れ
- たるみ
- 薄毛
- ボリュームダウン
- 免疫力の低下
- 生理不順
- 月経前症候群
逆に言えば
タンパク質を必要分摂取すれば
トラブルの発生する部分の
調子が良くなるとも言えます。
タンパク質が多く含まれる食べ物
文武科学省が公表している食品データベースより
タンパク質含有量が多い物をいくつか紹介。
肉類(100gあたりタンパク質含有量)
- 生ハム(24.0g)
- 鶏ささみ(23.0g)
- ローストビーフ(21.7g)
- 牛もも肉(21.2g)
- 豚ロース(19.3g)
- ロースハム(16.5g)
- ウインナー(13.2g)
魚介類(100gあたりタンパク質含有量)
- イワシ丸干し(32.8g)
- いくら(32.6g)
- するめ(69.2g)
- かにかまぼこ(12.1g)
- 魚肉ソーセージ(11.5g)
卵類(100gあたりタンパク質含有量)
- 卵黄(16.5g)
- ゆで卵(12.9g)
- 生卵(12.3g)
- ポーチドエッグ(12.3g)
- 卵白(11.3g)
大豆製品(100gあたりタンパク質含有量)
- 油揚げ(18.6g)
- 納豆(16.5g)
- がんもどき(15.3g)
- 厚揚げ(10.7g)
- 豆腐(6.6g)
- 豆乳(3.6g)
乳製品(100gあたりタンパク質含有量)
- パルメザンチーズ(44.0g)
- 脱脂粉乳(34.0g)
- プロセスチーズ(22.7g)
- カマンベールチーズ(19.1g)
- ヨーグルト(4.3g)
- 牛乳(3.3g)
このあたりの食品を積極的に
摂り入れるようにしてみましょう。
ただ、何も考えずに摂取しようとすると
別の問題が発生するかもしれません。
単純にタンパク質を多く摂取しようとすると太る
1日に必要なエネルギーは
活動量の少ない成人の場合は
女性は1400~2000kcal
男性は2200±200kcal程度が目安です。
活動量が普通以上なら
成人女性の場合は、2200±200kcal
成人男性は2400~3000kcal程度が目安です。
この必要なエネルギーを超えたカロリーは
脂肪として体に蓄積されます。
大豆製品は比較的低カロリーのものが多いですが
単純に普段の食事に
高カロリーのタンパク質を追加すると
カロリーの摂取し過ぎで太る可能性があります。
肌の調子は上がるかもしれませんが
身体全体の健康面が問題になるかもしれません。
そんな時におすすめなのが
流行りのプロテインです。
タンパク質を効率よく摂取するならプロテイン
プロテインも太るでしょ?
という声が聞こえてきそうですが、
プロテインを飲んで太った。
という人は、ただ単にカロリーの摂取し過ぎです。
プロテインはあくまで不足しがちなタンパク質や
ビタミンなどを補ってくれるだけであって
飲んでいれば痩せるとか、筋肉が勝手に付く
とかいう魔法の飲み物ではありません。
肌のためにも間食はなるべく控えて
カロリーをしっかり考えながら
プロテインを取り入れてみましょう。
お手軽なのがプロテインドリンクです。
高タンパク質なものは摂取すると
糖分などの甘い物が
欲しくなるのを抑えてくれるので
ダイエットにも効果的です。
こんなのもあります。
粉末タイプの良いところは
牛乳or豆乳100ml+お湯100mlで飲むことで
身体を冷やさないというところ。
味を気にしないのであれば
水100ml+お湯100mlでもOKなので
牛乳や豆乳がなくても良いです。
最近はいろいろな味が出ていて
美味しいものも多いので
自分のお気に入りを探してみてくださいね。
タンパク質が1回にどれくらい
摂取できるか分かりやすいのも
プロテインの良いところです。
タンパク質で皮膚を厚くできる?
ではタンパク質を摂り続けることで
皮膚を厚くしていくことは可能なのでしょうか。
結論から言うと
タンパク質を摂取するだけでは
皮膚を厚くすることはできません。
皮膚を厚く・回復させていくには
普段のスキンケアも関係してくるからです。
タンパク質をしっかり摂ることで
肌の調子は良くなってきますが
スキンケアの仕方が悪いと
皮膚の厚みは変わってきません。
じゃあ、どんなスキンケアをすればいいの?
という方にはこちらの記事で解説しています▽
まとめ
タンパク質は身体になくてはならないものなので
積極的に摂取するようにしましょう。
ただ、タンパク質にこだわり過ぎて
他の成分が不足しないように
バランスの良い食事を心掛けるのも大切です。
不足しがちな部分は
サプリメントを
使うのも良いでしょう。
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