酒さには
漢方薬が効くって聞いたけど
本当なの?
こんな人におすすめの記事です。
「酒さ」は西洋医学では原因不明とされており
治療法も確立されていないため
なかなか改善できず
長期間症状に悩まされることも多いです。
そこで、東洋医学の治療法の1つである
漢方が処方されることがあります。
東洋医学では「酒さ」の原因は
「瘀血」という状態にあるとされており
漢方薬などで瘀血の根本的解決を目指します。
・漢方における酒さの考え方
・酒さ治療のために処方されている漢方薬
漢方における酒さの考え方
漢方を含む東洋医学では
酒さの症状が出る原因は
「瘀血」という状態にあると考えられています。
瘀血とは
瘀血とは、血の巡りが悪く
血の滞った状態のことを言います。
簡単に言えば「血行不良」のことです。
漢方医学において血は
身体中に栄養供給したり
精神状態を安定させる働きを担っています。
栄養を運ぶという点は
私たちがよく診察してもらう
西洋医学における「血液」の考えと近いですが
精神状態にも影響するというのは
漢方独特の考えです。
そのため、瘀血に陥ってしまうと
全身または部分的なこり感や痛み
さらに栄養不良状態
不安感や不眠といった精神症状も
現れてしまうと漢方では考えられます。
このように漢方において
血行不良はとても幅広い症状を
引き起こすものと考えられています。
このように漢方において
血行不良はとても幅広い症状を
引き起こすものと考えられているのです。
また、顔のほてりやニキビの症状がある場合は
おもに湿熱や血熱などの
「熱」が関与していると考えます。
湿熱とは
湿熱とは
体に不要な水分や老廃物が溜まって
熱をもった状態のこと。
湿熱の状態になってしまう理由は
胃腸の状態や日頃の生活習慣なども
大きく影響していると考えられています。
血熱とは
血熱とは、その名の通り
血に熱がこもった状態で
強い赤みやほてりの
原因にもなっているものです。
熱というのは症状の悪化にも関係があり
酒さ様皮膚炎の肌に良くないものと言えます。
酒さ治療に使われる漢方薬
実際に処方されることもある
酒さに効き目がある
市販でも買える漢方薬を5つほど紹介します。
自分の症状に合ったものを使ってみましょう。
十味敗毒湯
・十味敗毒湯
十味敗毒湯は
酒さ対策の代表的な処方薬とされています。
赤みや熱をもった湿疹
化膿したにきびに
対して処方されています。
《十味敗毒湯が向いている方》
- 体力が多くも少なくもない方
- 顔の赤みの症状がある方
- 痒みや痛みの症状がある方
- 化膿する湿疹がある方
《この漢方薬が効く主な症状》
湿疹・皮膚炎・化膿・皮膚のかゆみ
皮膚の痛み・じんましん
清上防風湯
・清上防風湯
清上防風湯は「熱」によって生じた
ニキビ・顔の湿疹・皮膚炎に効き目があります。
また、顔のほてり・のぼせがあり
暑がりの方におすすめと言えるでしょう。
《清上防風湯が向いている方》
- 皮膚の炎症がある方
- 皮膚のかゆみがある方
- 化膿した湿疹・ニキビがある方
- 赤ら顔でのぼせの症状がある方
《この漢方薬が効く主な症状》
湿疹・皮膚炎・皮膚のかゆみ・皮膚の化膿
赤ニキビ・のぼせ・あかはな(酒さ)
荊芥連翹湯
・荊芥連翹湯
荊芥連翹湯は、炎症がある症状に適していて
化膿したにきびができる方におすすめ。
《荊芥連翹湯が向いている方》
- 皮膚の色が浅黒い方
- 手足の裏に脂汗をかく方
- 皮膚の炎症が気になる方
- 化膿したニキビができる方
《この漢方薬が効く主な症状》
湿疹・皮膚炎・化膿
にきび・慢性鼻炎・慢性扁桃炎
桂枝茯苓丸
・桂枝茯苓丸
桂枝茯苓丸は、血の巡りが悪く
下半身の冷えや
冷えのぼせのある方に向いています。
《桂枝茯苓丸が向いている方》
- のぼせて足は冷える赤ら顔の方
- 血行が悪く、肩がこる方
- シミやしもやけができやすい方
- 打ち身後にあざが長く残る方
《この漢方薬が効く主な症状》
冷えのぼせ・肩こり・めまい・頭重・シミ・青あざ
しもやけ・湿疹・皮膚炎・にきび・更年期障害
黄連解毒湯
・黄連解毒湯
黄連解毒湯は
血の巡りが悪い人の体を冷やして熱をとり
炎症を鎮めることで
口内炎や皮膚炎を緩和します。
《黄連解毒湯が向いている方》
- のぼせ気味の赤ら顔の方
- イライラして落ち着かない方
- 皮膚のかゆみがある方
《この漢方薬が効く主な症状》
不眠症・胃炎・二日酔・のぼせ・めまい・動悸
更年期障害・湿疹・皮膚炎・皮膚のかゆみ・口内炎
漢方薬の飲み合わせについて
飲み合わせとは
薬を2種類以上飲む時に気を付けたいこと。
漢方というのは生薬であり
複数の生薬を組み合わせています。
漢方では、1つの漢方薬で使う場合
同じ効果のある生薬を
一緒に配合して作用を強くする
というように組み合わされています。
そこで漢方薬を複数飲み合わせた時に
入っている成分が被っていると
本来服用できる成分量を超えてしまうことも。
すると効果が強く出すぎたり
副作用が発生する場合もあります。
どうしても
成分が被っている漢方薬を飲みたい場合は
朝に1種類、夜にもう1種類など
時間を空けて
体内で成分の作用が被らないように
注意して服用する必要があります。
また、病院から内服薬を処方されている場合は
病院の内服薬と漢方薬の相性が悪いこともあるので
必ず医師に相談してから飲み始めましょう。
まとめ
「酒さ」は未だに原因不明の症状のため
「藁にも縋る気持ちで…。」
という方も多いかと思います。
ただ、酒さは様々な要素が重なって症状が出ている
可能性が高いとされているので
体の内側からだけでなく、外側からのケアである
肌に優しいスキンケアなども心掛けましょう。
時間は掛かるかもしれませんが
何より継続することが
大切だと考えます。
【解説】赤ら顔の原因・症状・対策法とは。
akaragao blogでは、赤ら顔の原因・症状別に
治すための知識や効果的な商品を紹介しています。
症状によって、有効な対策も変わってくるので
ぜひチェックしてみてくださいね。
効果あり:酒さにおすすめのスキンケアアイテム
酒さを改善するために
必須となるのがスキンケアです。
でも、どんなスキンケアアイテムを使うのが
良いのか分からない!という人もいるはず。
そんな人のために
赤ら顔の筆者が実際に使ってみて
良かったものを4つほど紹介しています。
炎症や化膿にも効く薬
皆さんは『ルミンA』
という薬をご存知でしょうか。
この薬は、身体の回復力を高め
炎症や化膿にも効果があるとされている薬です。
この効能は
酒さにも有効と考えられます。
しかし、あくまで薬なので
内服薬などを処方されている場合は
かかりつけの医師に相談してから使用しましょう。
詳しくはこちらの記事で解説しています▽
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